2010年2月7日日曜日

「ライブテープ」

仕事を駆け足で終わらせ、龍門で鼻水たらしながら海鮮そばを急いでお腹にいれ、
チャリで爆走してみなみ会館に向かう。
今日は、京都先行上映で、松江監督と主演の前野さんがいらっしゃるとのこと。
松江監督の映画、「あんにょんキムチ」からずっと気にはなっていたのだけど、
なんやかんやで見逃していてこれが初めての鑑賞。

元旦の吉祥寺を、歌手・前野健太さんが歌い歩く姿をノーカットで撮影した映画。
なんだけれども、「ライブテープ」を取り巻くあらゆるものが、
予期せぬ化学反応を起こしているんです。
それは、映画の中しかり、映画対観客しかり。関係性がね、常に変化する感じ。
前野さんの歌も、観客に届けられることで確実に生きて形を変えていっている。
そっか、「生きていく=ライブ」ってことなのか。
こんなライブテープが出来るなんて、
ミュージシャンは嫉妬するんじゃなかろうか?
別の機会に観ると、また違った見方ができそうな鏡のような映画です。

監督ご自身が身の回りの方々の死に直面したとき、
前野さんの歌をよく聴いていたそうです。
他の作品は見ていないのだけれど、身近なものを主題にして、
自分と対象物の距離感をえぐるように描く方なのだろうね。

前野健太さんの歌を始めて聴きましたが、
前野さんが見えている世界を、普段使いの言葉でありのまま表現している。
そして、とてもリアルで優しい。
高めの声にサングラス、パーマかかった髪形は、
どことなく原田真二の面影がありました。今度ライブに行きたいです。

そして、松江監督の「あんにょん由美香」が2月18日からみなみ会館で始まるの。
初日1000円だから、またチャリで大宮通りを爆走して観に行かないと!
そして吉祥寺を訪れた際には、サントラを聴きながらあのルートを歩くのだ。
「東京の空はただ青かった」

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